面接官はここを見ている。落ちる人の共通点とは?

退職理由・転職理由・志望動機がバラバラ事件。

私は普段、転職希望者の方と面談をしたり、職務経歴書を添削したり、面接対策をしたりしています。

その中で、「これを直しただけで面接の通過率がかなり変わるな」と感じるポイントがあります。

それが、

退職理由・転職理由・志望動機。

この3つです。

「そんな当たり前のこと?」

と思うかもしれません。

でも、この3つが一本の線でつながっている人は意外と少ないんです。

今日は、その理由を少し面白くお話ししたいと思います。


面接官は、あなたを落とそうとしているわけではない。

まず勘違いしてほしくないことがあります。

面接官は敵ではありません。

面接官も、

「この人、ぜひ一緒に働いてほしい!」

と思える人を探しています。

ただし、会社は採用にかなりのお金をかけています。

求人広告費。

人事の人件費。

現場社員の面接時間。

入社後の教育コスト。

もし早期退職になれば、その投資がほとんど無駄になってしまいます。

だから面接官は、

「この人は本当に長く活躍してくれるかな?」

という視点で話を聞いています。

つまり、

退職理由そのものより、

"辞める理由に一貫性があるか"

を見ているんです。


面接官は探偵です。

面接官は笑顔です。

「本日はよろしくお願いします。」

なんて優しく話しています。

でも心の中では…

完全に探偵です。

「本当は何が理由なんだろう?」

「うちでも同じ理由で辞めない?」

「なんか話が噛み合わないな…。」

頭の中では、証拠を集めています。

だから、

退職理由
↓↓
転職理由
↓↓
志望動機

ここが矛盾すると、一気に怪しく見えてしまうんです。


よくある"バラバラ事件"

例えばこんなケース。

面接官

「退職理由を教えてください。」

求職者

「残業が多かったので辞めました。」

なるほど。

ここまでは問題ありません。

面接官

「転職理由は?」

求職者

「AI業界に興味があります!」

ほうほう。

面接官

「志望動機は?」

求職者

「福利厚生が魅力だったので。」

……

……

……

面接官の頭の中。

「えっと……

残業が嫌だった。

AIが好き。

福利厚生も好き。

で、結局何がしたいんだっけ?」

もう完全に迷子です。

例えるなら、

カレー屋さんへ行ったら、

前菜で寿司。

メインでハンバーガー。

デザートで味噌ラーメン。

全部好き。

全部美味しい。

でも今日は何料理なんですか?

という状態です。


面接官が知りたいことは一つだけ。

実は面接官が知りたいことは、

たった一つ。

「なぜ、この会社を選んだの?」

これだけなんです。

だから全部、

一本のストーリーになっていればいい。

例えば…

退職理由

現在の会社では、決められた業務をこなすことが中心で、自分から改善提案をする機会がほとんどありませんでした。

転職理由

もっとお客様や社内の課題を見つけ、自分の提案で改善していける仕事に挑戦したいと思いました。

志望動機

御社はお客様ごとに最適な提案を行う文化があり、改善提案を歓迎する社風だと伺っています。

だからこそ、自分が目指したい働き方を実現できると思い志望しました。

どうでしょう。

違和感がありませんよね。

一本の映画を見ているようです。


実は退職理由は、悪くてもいい。

ここも意外と勘違いされます。

「退職理由ってネガティブだから言っちゃダメですよね?」

違います。

ネガティブでも構いません。

問題なのは、

その経験から何を学び、

次にどうしたいと思ったか。

例えば、

「評価制度に納得できませんでした。」

これだけなら愚痴です。

でも、

「成果を正当に評価される環境で、自分の力を試したいと思いました。」

ここまで言えれば、

未来の話になります。

採用担当者は未来を採用します。

過去ではありません。


私が面接対策で一番時間をかける理由

私は面接対策をするとき、

話し方よりも先に、

このストーリーを一緒に作ります。

「なぜ辞めるのか。」

「次は何を実現したいのか。」

「だからこの会社なのか。」

ここが整理できると、不思議なくらい面接で詰まらなくなります。

質問が変わっても、

全部一本の軸から答えられるようになるからです。

暗記も必要ありません。

自分の人生を、そのまま話せばいいんです。


最後に

転職は、会社を変えるイベントではありません。

人生の続きを選ぶイベントです。

だから、

退職理由。

転職理由。

志望動機。

この3つは、それぞれ別の作文ではなく、

一冊の本の第1章・第2章・第3章。

そう考えてみてください。

ストーリーが自然につながれば、面接官は安心します。

「この人は、自分の人生をちゃんと考えている人なんだ。」

そう伝わります。

もし今、面接がなかなか通らないのであれば、面接の受け答えを変える前に、一度この3つを書き出してみてください。

一本の線になっていますか?

もし途中で線が切れているなら、それはあなたの能力の問題ではありません。

ストーリーを整えるだけで、面接の印象は驚くほど変わります。

私はこれまで多くの求職者の方と向き合ってきましたが、この一本の線がつながった瞬間、面接で自信を持って話せるようになる方を何人も見てきました。

面接官を納得させるテクニックはたくさんあります。

でも、その前に必要なのは、自分自身が納得できるストーリーを持つこと。

それが、転職成功への一番の近道だと私は思っています。