【変化は必然】言葉の力で未来を変える──諸行無常の教えから学ぶ人生の秘密
ひろ社長
人生において、私たちは日々さまざまな変化に直面しています。
それは目に見える変化であったり、気づかないほど微細な変化であったりしますが、一つだけ確実に言えることがあります。
**「変化は必然である」**ということです。
変化は止められない──自然の摂理としての変化
私がかつて出会ったある人は、面白い言葉を教えてくれました。
「人の心はコロコロ変わるから“心”というんだよ」
ユーモラスな言い回しではありますが、これは人間の心だけにとどまりません。
時間は止まることなく流れています。
そして時間の経過とともに、すべてのものは変化していきます。
これは自然の摂理そのものです。
たとえば、今あなたの目の前に机があるとしましょう。
机は静止しているように見えますが、50年後には色あせ、形も変わり、まったく違った姿になっているかもしれません。
これは物質の劣化や分解という科学的現象であり、止めることはできません。
机ですらそうなのですから、人間はもっと変化しやすい存在です。
昨日と今日では気分が違い、朝と夜でも感情の状態が違う。
この小さな心の変化は日常的に起こっています。
つまり、変化することは特別なことではなく、当たり前のことなのです。
変化を止めるにはエネルギーが必要
ここで興味深い事実があります。
実は、変化を起こすためには大きな力は必要ありません。
なぜなら、変化は常に起こっているからです。
むしろ大きなエネルギーが必要になるのは**「変化を止めようとするとき」**です。
現状維持を続けること、変わらないままでいようとすることは、自然の流れに逆らう行為であり、大きなストレスやエネルギー消耗を伴います。
たとえば、
- 昔の価値観に固執して新しいことを受け入れない
- 他人や自分に対して「この人は変わらない」と決めつける
- 環境の変化を拒絶する
これらはすべて、自然な変化の流れを止める力です。
「変化しない」という思い込みは言葉から生まれる
多くの人はこう言います。
「人間なんて、そう簡単には変わらないよ」
しかし、この言葉自体が変化を妨げています。
私はこう考えています。
「言葉はウイルスである」
なぜなら、言葉には私たちの無意識に影響を与え、信念を形成し、行動を縛る力があるからです。
「あなたは変わるには時間が必要だ」
この言葉がまるでウイルスのように心に入り込むと、その人は本当に時間をかけないと変わらないという現実を生み出します。
セラピーで気づいた「言葉の影響力」
私はセラピーの資格を持っており、これまでに多くのクライアントの方々と向き合ってきました。
その中でよくする質問があります。
「あなたはいつ治りますか？」
すると、こう答える人がいます。
「一生治らないかもしれません」
この言葉を発した瞬間、本人はもちろん周りの家族までもが、その“治らない”という言葉を信じ込んでしまいます。
その結果、本当に治らないという現実を生み出してしまうこともあるのです。
さらに厄介なのは、本人だけでなく親や周囲の人たちが次のような言葉を投げかける場合です。
「この子はもう治らないだろう」
この言葉が繰り返されればされるほど、その子どもは無意識に「治らない自分」という物語を生きてしまいます。
「変化は必然」という前提を持つ
だからこそ、私のプラス思考習慣化セミナーでは必ずこう伝えます。
「あなたは変わりますよ」
これは根拠のないおまじないではありません。
**「変化は必然である」**という大前提をもとにしているのです。
実際、人の気持ちも、会社の仕組みも、人間関係も、食べ物の好みも、好きな場所も、幸せと感じる環境も、すべてコロコロと変わります。
「変化しない」と思い込んでいると、現実とのギャップがどんどん広がり、やがて大きな問題として表面化します。
逆に「変化するのが当たり前」と受け入れるだけで、人生はとても軽やかになります。
やる気も感情も変わっていい
こんな経験はありませんか？
- 最初はやる気満々だったのに、しばらくして気力がなくなった
- 全くやる気がなかったのに、急にやる気が湧いてきた
これらは自然な現象です。
やる気も感情もコロコロ変わるものだからです。
言葉で未来を引き寄せる
運の良い人は、自分の未来を自分の言葉で創っています。
ネガティブな言葉ではなく、未来に希望を与える言葉を選びます。
- 「私はきっとできる」
- 「必ず道は開ける」
- 「私は変われる」
このような言葉を自分に投げかけ続けると、脳はその言葉を現実化する方向に動き出します。
諸行無常──変化こそが人生の本質
仏教には**「諸行無常」**という言葉があります。
すべての現象は常に移り変わり、永遠に変わらないものはないという意味です。
これは決して悲観的な言葉ではありません。
むしろ、変化し続ける世界だからこそ、未来を選び直すことができるという希望の言葉です。
まとめ：変化を恐れず、言葉で未来をつくる
- 変化は止められない自然の摂理
- 「変化しない」という言葉が変化を阻む
- 言葉はウイルスのように私たちに影響を与える
- だからこそポジティブな言葉を選ぶことが大切
「あなたは変わりますよ」
この言葉を信じて、今日も未来を一歩進めてみませんか？
諸行無常。
だからこそ、言葉の力でより良い未来を引き寄せていきましょう。
