【引き寄せの法則】思考が現実になるメカニズムを誰でもわかるように解説します

「思考は現実化する」
これは、私自身が日々強く実感していることであり、もはや信念を超えた"確信"です。
こう言うと、必ずといっていいほど返ってくるのが、
「全然思った通りになってないんですけど?」という声。
でも本当にそうでしょうか?今回はこのテーマについて、できるだけ分かりやすく、丁寧に解き明かしていきます。長文になりますが、人生を動かすヒントがきっと見つかるはずです。
思考が現実になる仕組み
信じられない方もいると思いますがこれは事実です。まず簡単なとこから。
(あ〜、お腹すいたな〜。なんか食べたいな〜。)
↓
(ラーメン食べたいなあ)
↓
ラーメン屋に向かう
↓
ラーメンを頼む。
↓
ラーメンを食べる
こういうことです。ラーメン食べたいという思考が、ラーメンを食べるという現実を引き寄せました。
少し努力が必要な現実化
(将来、車の整備士になりたいな。)
↓
(整備士ってどうやってなるのかな?あ、専門学校にいくんだ。)
↓
専門学校に入学する
↓
勉強を頑張る
↓
整備士免許取得。卒業。
↓
整備工場に就職
↓
念願の整備士に!
これくらいの現実化なら頑張れば出来るのではないでしょうか。
難易度SSS──プロ野球選手になりたい!
(将来野球の選手になりたい!)
↓
野球を始める
↓
死ぬほど努力する
↓
スカウトの目に留まる
↓
晴れてプロ野球選手に!
はい、こんなうまくいきませんよね?これには僕も同意します。では、なぜ「整備士」は現実化させれるのに「プロ野球選手」は現実化させれないのでしょうか?
現実化には難易度がある。ガッカリするかもしれませんが、現実化には難易度があります。
例えば、整備士というのは「専門学校に言って資格をとる」という明確な道筋が確立されていて、そのレールに乗って努力すれば誰でもなれます。
しかし、野球選手とかになると明確な道筋がありません。「大学まで野球を続ければプロになれる」とか「甲子園に出ればプロになれる」とかありません。
全ては自分の信念や才能、環境、運などに委ねられます。そうなってくると、プロを目指す過程とは「自分の対する疑念との戦い」になっていきます。
「僕の才能ではプロになれないんじゃないか…」
これなんです。この思考がプロになれない現実を引き寄せるんです。ネガティブな思考はネガティブな現実を引き寄せる。現実化がポジティブな思考だけに反応すると思ったら大間違いです。
引き寄せの法則は"思考すべて"に反応する
ポジティブな思考だけが現実を動かすと考えるのは誤りです。
思考全てに反応するのです。
プロを目指して野球を始める
↓
自分の才能の無さに気付きだす
↓
(このままじゃプロになれないんじゃないか…)疑念が生まれる
↓
プロになれない自分を想像しだす。
↓
日々疑念が大きくなっていく…
↓
プロになれない自分の姿が明確になっていく
↓
諦める
↓
プロになれなかった
もちろんこれはプロ野球選手に限らず、「大金持ちになりたい」「アイドルになりたい」「総理大臣になりたい」等、世間で難しいと言われる夢全てに言えることです。
プロになれないかもしれないという疑念が、プロになれない思考、現実を引き寄せたわけです。
このように思考はまんま現実に反映されます。これは揺るぎない真実だと僕は思います。引き寄せ可能かの分かれ道。では現実化の分かれ道はどこにあるのでしょうか?
成功を分ける「疑念」との付き合い方
人は夢に向かうプロセスで必ずと言っていいほど挫折します。まずそこで、「諦める人」と「諦めない人」に別れます。
諦めなかった人には新たな壁が待っています。そこでもまた「諦める人」と「諦めない人」別れていきます。そういったことを繰り返し、最後まで立っていた人が自分の夢を引き寄せ現実にする。
この繰り返しの先にあるのが、本当の意味での「現実化」なのです。
ピート・グレイという男の物語

ピートグレイさんは、1917年、ペンシルベニア州、ナンティーコークというところで生まれました。
彼は機関車と野球が好きな普通の少年でした。
ある日、父親に連れられて、大リーグの試合を見に行きます。
ニューヨークヤンキースが大好きだった彼。
ヤンキースタジアムで見たその試合。
ヤンキースの攻撃、9回裏、2アウトランナー1塁、1対 0、ヤンキースが負けていました。
少年ピートは、隣にいるお父さんにいいました。
「パパ見てて、僕の大好きなあのバッターが必ずホームランを打って、さよなら勝ちするからね、きっと見てて、勝てるよ」と、お父さんはニコニコしながら彼を見てました。
果たして結果はどうなったか。
運命のいたずらとは恐ろしいですね。
ピートの予言通りに、本当にさよならホームランが出たんです。
ヤンキースは見事、さよなら勝ちをしました。
その試合を見たピートは感動しました。
そして、この日から大リーガーになることを夢見て、努力を始めました。
大リーグの世界、知ってびっくり。
下から「Dリーグ」「Cリーグ」「Bリーグ」「ルーキーリーグ」「Aリーグ」「AAリーグ」「AAAリーグ」やっと大リーグになるんです。
彼は大リーグを目指して、それはもう「挫折との戦い」、「苦悩の日々の連続」でした。
6才の時ある事故により、野球を断念しようと思いました。
その時お父さんが、彼にかけた言葉、
それが
「諦めるな、やればできる」でした。
ピートは、お父さんのその言葉だけを、胸に信じ、血のにじむような努力を始めます。
草野球チームに入りますが、一度も練習には参加させてもらえませんでした。
しかし彼は不平をいわず、毎日玉拾いをし、一人で素振りの練習しました。
そして、そのかたわら、野球学校へ通いました。
野球学校へ通いながら、いろんな球団の入団テストを受けました。
どうなったか? ピートはことごとく、入団テストに落ちてしまったのです。
そして、ピートはどうしたか?
諦めませんでした。
お父さんの言葉通り、諦めませんでした。
そして、雨の日も風の日も、黙々と練習を続ける彼の姿を見て、心を打たれた学校の先生がいました。
先生は、全米のDリーグの監督に電話をかけました。
「うちにピートという、熱いやつがいる、見に来てくれないか、お願いだ」
その電話に触発され、Dリーグの監督が集まってきました。
そしてピートの晴れ舞台です。
そこでピートは全力でプレーを見せました。
どうなったか?
どこの球団も彼を雇おうとはしませんでした。
ピートはどうしたのか?
打ちひしがれたのか?
いいえ、それでもピートはめげませんでした。
一途に努力する彼。
当然、幸運の女神が見はなすはずはないんですよね。
24才の時、ニューヨークのセミプロ球団、
「ブッシュウイックス」から声がかかりました。
彼は「大好きな野球ができる。僕はセミプロ球団でもかまわない」喜んで入団しました。
そして、そこで、素晴らしい成績を残しました。
こういう活躍を見てるひとがいるんですよね。
その活躍を見ていた、マイナーリーグの「スリーリバース」という球団の監督が大抜擢します。
そして、何とピートはこの「スリーリバース」で打率3.81。
素晴らしい成績を残します。
このような相次ぐ大抜擢にも、全くおごること無く、努力を続けるピートに、次々と幸運の扉が開かれました。
1943年、AAAの「メンフィス・チックス」に昇格、そして彼は、ついにこのチームでMVPを獲得しました(打率3.33、盗塁68)
そして、ついに夢の叶う時がやってきました。
1945年大リーグの「セントルイスブラウンズ」がピートの採用を決定しました。
そしてピートの初打席です。
彼は大きく息きをすって、バッターボックスに入りました。
1球目、空振り、2球目、空振り、3球目、
空振三振
ピートの初打席は、三振に終わりました。
でもその三振を見て、スタンドの観客達は、総立ちになり、終わらない拍手を送りました。
おかしいですよね??
三振して拍手なんてあり得ないですよね。
その球場の観客達は、そのピートの姿に、釘付けに、されていました。
実は彼は、6才の時の事故で、右腕を根元から切断されていました
大好きな機関車を見に行って、その下敷きになったんです。
泣きじゃくるピート。
6才にして、片腕を無くしたピートに、父親がかけた言葉、
それが
「諦めるな」
だっだのです。
お父さんはこう言いいました。
「あの時、もしも彼から野球という夢まで奪ってしまえば、もう彼には何も残らない。「諦めるな」と言うしか、他になかった」と。
そしてその言葉だけを信じて、罵られ、差別を受け、練習にも参加させてもらえない、ずーと入団テストに落ち続けた、その苦い思いを乗り越え、営々と努力し続けた彼。
その偉大な三振に観客は惜しみない拍手を送りました。
でも彼が大リーグに採用されたのは、時が遅かったんです。
寄る年並には勝てず、彼は1年でその生活にピリオドを打ちます。
そして故郷に帰り、少年野球の指導をし、87才で生涯を閉じます。
彼が亡くなる前、我々に残した言葉があります。
この言葉で締めくくりたいと思います。
「私の子供の頃の夢は、ヤンキースタジアムで野球をすることでした。
そして、それを叶えられたことが、自分の人生にとって、もっとも素晴らしい出来事だったと思います。
自分のような、体に障害をもつ者にとって、練習こそが全てでした。
でもたとえ練習しても自分にやってくるチャンスは
わずかなものでした。
ある時こう言われたことがあります。
「両方の腕があっても、野球をするのが難しいのに、片腕で野球なんかできるわけがないだろう」
それでも諦めず、自分は常に夢に向かって練習したのです」
最後に──あなたの思考は、何を引き寄せていますか?
ピート・グレイの人生は、思考が現実をつくるという法則を、見事に体現しています。
人は、思考のとおりにしか動けません。
そして、思考は疑念にも影響され、現実を変えていきます。
「どうせ無理」と思えば無理になる。「できるかも」と思えば、その可能性に扉が開く。
勝者は、決してあきらめません。
あなたは、どんな思考を今日、選びますか?
【今日の言葉】
『勝者は決してあきらめない。』── ピート・グレイ