意識の旅が教えてくれた「理由なき愛」〜FOA2025 in 有明〜

──“思考の自動運転”を止め、美しい意識に立ち返るために
──シュリ・プリタジが教えてくれた、“つながり直す力”
ちょうど4ヵ月前、2025年3月20日──春分の日。
東京・有明で開催された「FOA2025(Field of Awakening)」に参加してきました。
きっかけは、いつも楽しみにしているある経営者のメルマガ。
その中で、著者が9日間で10万ドルもするセミナーに参加したという話が綴られていました。
そのセミナーを主催していたのが、シュリ・プリタジとシュリ・クリシュナジ夫妻。
世界中のリーダーたちが彼らのもとで“意識”を学んでいるという事実に強く心を動かされました。
──10万ドル。
その金額に驚きながらも、「“見えない領域”に、そこまでの価値があるとは?」と、自分の常識が揺さぶられる感覚がありました。
そのプログラムは「OWL(Oneness World Leaders)」。
選ばれた世界中のリーダーだけが参加できる特別な空間で、各界の著名人も学びを深めているとのこと。
いつか自分もその場に立ってみたい──
そう感じた私は、その入口とも言えるFOA2025への参加を決めました。

■ 主催は「悟りのワールドセンター」EKAM
このFOAを主催するのは、世界的に知られる意識変容の拠点EKAM(エーカム)。
創設者であるシュリ・プリタジとシュリ・クリシュナジ夫妻は、
アンソニー・ロビンズやヒュー・ジャックマンなど、世界中の影響力あるリーダーたちの精神的な導師でもあります。
夫妻の教えは、宗教や信条を問わず、すべての人に開かれたもの。
「何を信じるか」よりも、「どんな意識状態で生きるか」を大切にしています。
プリタジはこう言います。
「ベンツに乗ったブッダになりなさい」
──悟りの境地にあっても、物質的豊かさを否定する必要はない。
豊かに生きながら、意識の美しさを保つ──その姿勢が、現代を生きるリーダーに求められているのです。

■ セミナー構成と“いま”との向き合い方
プログラムは次のように構成されていました:
- 瞑想(約60%)
- 座学と意識の探求(約30%)
- 身体を整えるワーク(約10%)
表面的な学びではなく、深く“いまの自分”と向き合う時間。
その中で最も大きな気づきは、「自分で自分を閉ざしていた」という事実でした。
私たちはつい、
「過去にこうだった」「未来はどうしよう」と思考の渦に飲まれ、
目の前の瞬間には存在していない。
さらには、
「あの人はこうだ」「自分の方が上だ」といった無意識のジャッジが、
分離や分断を生み、つながりを絶っている。
この状態では、愛は生まれない──
そして、自分自身とも、本当にはつながっていない。
■ 思考を止めるのではなく、“観る”
思考を無理に止める必要はない。
それは、止めようとしても止まらない川のようなもの。
大切なのは、その川をただ「観る」こと。
思考を流れとして認識し、「今、自分はどの地点にいるのか?」と静かに見つめること。
- その反応は、意識的な選択か、無意識のパターンか?
- その言葉は、つながりを生むか、分断を生むか?
こうした問いかけが、私たちの選択に変化を起こしていきます。
■ ジャッジには2種類ある──建設か、苦しみか
シュリ・プリタジはこう語ります。
- 感情的なジャッジは、他者を責め、自分を正当化し、苦しみを深める。
- 機能的なジャッジは、現実を正確に見つめ、行動の指針となる。
たとえば、夫婦関係において。
意識が苦しみの状態にあるとき、会話は“うち合い”になってしまう。
それは、言葉のボクシングのようなもの。
しかし、美しい状態にあるとき、
相手の違いを認めつつ、必要な距離を保ちながら、関係を大切にできる。
そこには分離ではなく、尊重がある。
■ 感性あるリーダーたちとの出会い
印象的だったのは、会場で出会ったお二人のリーダー。
まず、瞑想の冒頭リードを務めたのが、ドワンゴの横澤大輔さん。
IT業界の最前線に立ちながらも、「意識」や「共感性」のような非認知領域の重要性を深く語る姿は、多くの参加者に強い印象を残していました。
テクノロジーが加速する時代だからこそ、人間らしさや意識のあり方が未来のリーダーシップにおいて不可欠である──
その視点を、実感として受け取る時間となりました。
また、“ゴッドハンド”として知られる整体師・三島桂太さんとは、会場内で直接お話しする機会がありました。
意識と身体のつながり、そして内面の整いが外側の整いに直結するというお話は、非常に納得感のあるものでした。

■ 「理由なき愛」は、行動の根底にあるもの
このセミナーで扱われていた「理由なき愛」というテーマは、
単なる感情や概念ではなく、あらゆる行動や判断の根底にある“意識の質”のことだと感じました。
- 目の前の人を、無条件に信頼する力
- 成果ではなく、存在そのものを見つめる姿勢
- 自分に対しても「よくやってるよ」と声をかけられる優しさ
それが「理由なき愛」の実践であり、
ビジネスにおいても、家庭においても、関係性を豊かにしていく根になるのだと思います。
■ 意識が“美しい状態”か“苦しみの状態”かで、現実は変わる
「やる・やらない」ではなく、
「いま、自分はどんな意識状態にいるのか?」
その問いを持つことで、すべての行動の“質”が変わっていく。
- 行動する勇気
- 伝える言葉
- 決断の選び方
それらすべてが、過去の記憶や未来の不安に縛られたものではなく、
“いま、ここ”にある純粋な意識から選ばれたとき、
人生の風景が静かに、しかし確かに変わり始める。
■ 展望──意識の美しさを軸に、人と組織に寄り添う
私たちが取り組むコーチングや教育支援の根底には、
目には見えない“内側の変化”があります。
今回のFOA2025は、その軸の大切さを再認識する機会でした。
- 自分自身の内側が整うことで、周囲との関係性が変わる
- 共感やつながりといった非認知的な要素こそ、組織の土台となる
- 真の変容は、意識の質が変わるところから始まる
これからも、目に見える成果だけでなく、
その背後にある「在り方」に光をあてながら、
一人ひとりの変化と成長を支えていきたいと考えています。
■ まとめ──悟りは、いまをどう生きるか
FOA2025は、私にとって
**「在り方を通して、すべてを選びなおす旅」**でした。
悟りは目指すものではなく、生き方そのもの。
それは、努力で到達する頂ではなく、
日々の意識と選択のなかにすでにある──
そう確信できた4日間でした。
そして、意識の旅はまだまだ続きます。
OWLへの扉の、そのさらに先へ。