【22段階の感情スケール】感情が現実を創る:松下幸之助の質問に学ぶ、運と感謝の本質

はじめに:「感情」はあなたの現実を決めている

「なんであの人ばかりがうまくいくのだろう?」
「自分だけ、なぜか運が悪い気がする…」

そんな風に感じたことはないでしょうか?

もし、あなたがいま“うまくいかない現実”を繰り返しているのなら、まず見直すべきは「行動」よりも「感情」です。

量子力学や引き寄せの法則の世界では、「同じ波動は同じものを引き寄せる」と言われています。つまり、日々どんな感情を放っているかによって、あなたの人生はつくられているということ。

そこで今回は、世界中で広まった【22段階の感情スケール】を使って、あなたの感情の“現在地”を可視化し、どうすれば現実をより良く変えていけるかを解説していきます。

そして後半では、「経営の神様」とも称された松下幸之助が、面接の際に必ず尋ねていたという印象的な質問にも触れ、運と感謝、そして人の成長との本質的なつながりを紐解いていきます。


【感情スケールとは?】22段階でわかる「今のあなたの波動」

まずはこちらをご覧ください。

▼22段階の感情スケール

  1. 喜び、大いなる気づき、自由、自信、愛、感謝
  2. 情熱
  3. 熱意、幸福感、やる気
  4. ポジティブな期待、信念
  5. 楽観
  6. 希望
  7. 満足
  8. 退屈
  9. 悲観
  10. ストレス、苛立ち
  11. 戸惑い
  12. 落胆
  13. 疑い
  14. 心配
  15. 非難
  16. 失望
  17. 怒り
  18. 復讐心
  19. 敵意、激怒
  20. 嫉妬
  21. 自信喪失、罪悪感
  22. 無気力、絶望、苦悩、恐れ

このスケールは、1が最も高い波動(良い気分)、22が最も低い波動(不快な気分)を表しています。

つまり、あなたが「日々どんな感情にいるか」によって、現実が変わっていくということ。

よく「ポジティブでいよう」と言われますが、たとえば22番の無気力にいる人が、いきなり「感謝しなきゃ!」と自分を鼓舞しても、実際には逆効果になることもあります。

重要なのは「無理にジャンプしない」こと。1段でもいいから、上に上がることが本質です。


感情は“階段”。だから、少しずつ上がればいい

たとえば、いま自分が「心配」でいっぱいだと感じているなら、それはスケールでいうと14番。無気力からはずいぶん上がっています。でも、「感謝」にはまだ遠く感じるかもしれません。

そんなとき、「感謝しなきゃ…!」と無理にポジティブになろうとするのではなく、「少し楽観的に見てみようかな」と5番に上がるチャレンジをしてみる。

あるいは、「どうにかなるかもしれないな」と希望(6番)を見出す。

このように、“いまの自分の感情を否定せず、1段だけ意識的に上を目指す”という感覚が、人生を変えていく鍵になります。

たとえば、無気力だった人が怒りを感じ始めたとします。これは退行ではなく、感情スケール上では上昇です。怒りは復讐心を経て、悲しみを通り抜け、やがて“希望”という光に変わっていく。


感謝とは「波動の最上位」──なぜ感謝がすべての土台なのか

感謝は、スケールの最上位である「1」に含まれる感情です。

私たちは、感謝の波動にいるとき、宇宙と共鳴しやすくなります。脳科学的にも、感謝の感情を抱いているとき、人間の脳は“安心”や“つながり”を感じる神経回路が活性化され、ストレスホルモンの分泌も減ることが明らかになっています。

つまり、感謝は「波動が高い」だけでなく、「肉体や思考も整える」力を持っているのです。

しかし感謝とは、「ありがとう」と口にすることではなく、“本当に心から湧き上がる状態”である必要があります。

それを見抜くために、ある一人の偉人が残した問いがあります。


松下幸之助の質問:「あなたは、今までツイていましたか?」

経営の神様・松下幸之助さんは、かつて面接でこう尋ねていたそうです。

「あなたの人生、今までツイていましたか?」

そして、こう語っていたといいます。

  • 「ツイていません」と答えた人は、不採用
  • 「ツイていました!」と答えた人は、即採用

東大卒でも、京大卒でも、学歴や実績は関係ない。
「私はツイていました」と心から言える人には、“感謝の気持ち”があると、松下幸之助さんは見抜いていたのです。


「ツイている」と言える人の深層心理にあるもの

「ツイていた」と即答できる人の内側には、次のような価値観が根付いています。

  • 自分の人生は、周りの支えのおかげ
  • 過去の失敗にも、何かしらの意味があった
  • 困難も、自分を成長させてくれた出来事だった

つまり、自己中心的な人には「ツイている」という言葉は出てきません。そこには必ず、“自分以外の存在への感謝”があります。

松下幸之助さんは、そこを見抜く質問をしたのです。


感謝の波動が、運命を変える

事実として、「ツイていました」と答えて採用された若者たちは、やがて松下電器の黄金期を支える中核メンバーへと成長していったといいます。

それは、単に“ポジティブだった”からではありません。
感謝の波動を土台に持つ人は、他人と調和し、謙虚で、学びを深め、行動に継続性があるからです。

そして何より、「喜び」「満足」「幸福」といった上位の感情を持ちやすいため、【人もチャンスも自然と引き寄せてしまう】のです。


感情スケールと人生のシンクロニシティ

最近、24時間で100kmを歩き切ったある方が、「人生が急激に変わってきた」と語っていました。

この変化は偶然ではなく、“波動の変化”が現実に表れたものだと考えられます。

無気力・不安・怒りといった感情から、「できた!」という達成感、「やればできる!」という自信、そして「ありがたいな」という感謝の気持ちに至ることで、本人が放つエネルギーが変わったのです。

感情が変われば、波動が変わる。
波動が変われば、引き寄せる現実も変わる。
──それが、目には見えないけれど確かにある、人生の法則です。


まとめ:感情のスケールを味方にしよう

人は感情の存在です。どれだけ理屈で自分を納得させても、感情がついてこなければ現実は動きません。

そして、感情は“選ぶ”ことができます。
今日、不満ではなく「満足」を見つけてみる。
苛立ちではなく「希望」に目を向けてみる。
──そんな小さなシフトが、あなたの人生の軌道を確実に変えていきます。

最後にもう一度、あの質問を自分自身に投げかけてみてください。

「あなたの人生、今までツイていましたか?」

もし「はい」と即答できるなら、あなたはすでにスケールの上位にいる人です。
もし少し悩むなら、今日から「感謝のリスト」を書き出してみましょう。

あなたの波動が変われば、運命は必ず動き出します。