
目標達成を加速する「アラインメントコーチング」
─ 非認知スキルと脳科学に基づく、“自然に行動が続く”8ステップ ─
◆ 個人にも、組織にも、実践的に届くコーチング
企業経営や組織運営において、目標達成は常に大きなテーマです。
しかし、多くの管理職やリーダーが抱える悩みは、単に「目標を立てる」ことではなく、**「いかに達成し続けられる状態をつくるか」**です。
短期的に成果を出すことはできても、継続的な成長や持続的なモチベーション維持に苦戦するケースは少なくありません。
なぜでしょうか?
それは目標と自分(あるいは組織)の価値観・心の状態との間にズレがあるからです。
この課題を解決するために、私たちは「アラインメントコーチング」という8ステップのメソッドを提案しています。
これは、コーチングの体系的アプローチに加え、心のコンディションを整える手法を取り入れたものです。
◆ SMARTゴールとは何か? その強みと限界
SMARTゴールは、欧米を中心に使われる目標設定フレームワークで、以下の5つの要素で構成されています:
項目 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
S:Specific(具体的) | 誰が・何を・どこでを明確にする | 目標がぼんやりしていると、行動に落とし込めないため、まずは明確に定義します |
M:Measurable(測定可能) | 数字や定量的な指標で測れるか | 成果を可視化し、進捗を追いやすくするために必要です |
A:Achievable(達成可能) | 現実的に達成できる内容か | 高すぎる目標はモチベーションを下げるため、バランスが重要です |
R:Relevant(関連性がある) | 自分の目的・ビジョンとつながっているか | 目標が納得感を持てる内容でないと、やらされ感が強くなります |
T:Time-bound(期限がある) | いつまでに達成するかが明確か | 時間軸を決めることで、行動の優先順位が明確になります |
この手法は、ビジネス上のプロジェクト管理やKPI設計には非常に有効です。
ただし、感情や動機づけを伴う「人の行動変容」には限界があります。
◆ なぜSMARTゴールだけでは変わらないのか?
行動科学の分野では、人の行動の90%以上は無意識(非認知領域)によって左右されていることが明らかになっています。
とくに日本人においては、以下のような特性が行動に大きく影響を与えています:
■ SMARTゴールの強みと限界
多くの企業ではSMARTゴール(Specific・Measurable・Achievable・Relevant・Time-bound)を採用しています。
これは目標を具体的・測定可能・期限付きで設定するための優れたフレームワークであり、プロジェクト管理やKPI設定に非常に有効です。
しかし、人の行動の90%以上は**無意識(非認知領域)**によって決まります。
SMARTゴールは「数値管理」には適していても、感情や動機づけを伴う行動変容には限界があります。
特に日本人には、以下のような傾向があります:
- 失敗を避ける慎重さ(行動の停滞を招く)
- 周囲との調和を優先(本音より“空気”を重視)
- プレッシャーより安心感で動く(共感性重視)
これらは心理的要因に加え、**セロトニントランスポーター遺伝子(5-HTTLPR)**に代表される感情感受性の高さも影響しています。
そのため、数値や期限だけで人を動かそうとすると逆効果になりやすいのです。
◆ アラインメントコーチングの特徴
- 持続性が高い - 短期成果だけでなく、習慣化・文化として定着させることが可能です。
- 感情と行動の両面にアプローチ - 単に「やる気を出す」だけではなく、目標と価値観の整合を図り、自然と動ける状態をつくります。
- 管理職・組織に適した構造 - 個人の自己啓発だけでなく、チームや組織全体の目標達成に応用できます。
◆ 目標達成の8ステップ
ここから、アラインメントコーチングの中核である8ステップを紹介します。
Step 1:ゴールの明確化(Goal Setting)
目標をただ立てるのではなく、なぜその目標を達成したいのかを深掘りします。
数値や期限を明確にするだけでなく、価値観と方向性が一致しているかを確認。
- 例:売上目標だけでなく、「顧客満足を向上させたい」「チームを成長させたい」という動機を紐づける。
Step 2:現在地の把握(Current Position Awareness)
現状のスキル・リソース・環境を客観的に分析します。
同時に、現状に対する感情面の抵抗や不安を認識し、それを整理することで前進しやすい状態をつくります。
- 例:営業力に課題がある場合、「なぜ苦手と感じているのか」を把握し、克服方法を探る。
Step 3:理想の未来を体験する(Future Experience)
目標達成後の状態を、具体的にイメージします。
「目標が達成されたら何が起きているか」「どんな気持ちか」を体感することで、モチベーションが自然に高まります。
- 例:売上達成の瞬間を想像し、上司や部下の表情・顧客の喜びをイメージ。
Step 4:障害の特定と意味づけ(Identify & Reframe Obstacles)
目標達成の障害を想定し、それを成長のきっかけとして意味づけします。
課題にネガティブなラベルを貼るのではなく、「これがあるから強くなれる」と捉えることが重要です。
- 例:ライバル出現を脅威ではなく、自社サービス改善の機会と捉える。
Step 5:リソースの動員(Resource Mobilization)
目標達成に必要なリソース(人・モノ・情報)を洗い出し、計画的に確保します。
この際、支援を受け入れるマインドを持つことが重要です。
- 例:社内の協力者を募り、外部の専門家を巻き込み、ツールを導入。
Step 6:小さな行動から着手(Micro Action)
最初の一歩をできるだけ小さく設定し、すぐに実行します。
小さな成功体験を積むことで、継続行動のハードルが下がります。
- 例:1日の最初に必ず1件の顧客フォローをする、と決める。
Step 7:フィードバックと調整(Feedback & Tuning)
定期的に振り返り、計画を柔軟に調整します。
進捗を数値だけでなく、心理面やチームの雰囲気も含めて確認。
- 例:進捗報告会で成果だけでなく気づきを共有する。
Step 8:感謝と成長の定着(Gratitude & Integration)
結果が出たら、成功そのものだけでなく、過程の学びに感謝します。
これにより、成功体験が自己イメージとして定着し、次の目標への推進力になります。
- 例:達成後の振り返りで、メンバーの努力を称賛し、次期計画に反映。
◆ 期待できる成果
法人向け
- 主体的に動ける若手・中堅社員の育成
- 共感型リーダーの育成と部下育成力の向上
- 離職防止・エンゲージメント向上
- 強制ではない、納得感ある目標設定文化の浸透
個人向け
- 自己否定パターンの解消と自己効力感の回復
- 継続的な行動習慣(学習・健康・キャリア形成)の獲得
- 達成感だけでなく“納得感”から行動できるライフデザイン
活用する理論と技術
- NLP(神経言語プログラミング)
- アドラー心理学・選択理論心理学
- マインドフルネス・東洋哲学
- 催眠療法(ヒプノセラピー)
- 量子力学的意識アプローチ
- SBT(スーパーブレイントレーニング)
これらの知見を実践的に統合し、一過性で終わらない行動変容を実現します。
導入をご検討中の方へ
- 「まずはトライアルで導入してみたい」
- 「社内のリーダー層に新しいアプローチを取り入れたい」
- 「エグゼクティブ向けのコーチングを探している」
こうした声に応える形で、個別セッションから研修・組織開発まで幅広く対応可能です。
詳細はお気軽にお問い合わせください。
まとめ
目標達成は、数値管理だけでは続きません。
心と行動を整合させ、自然と動きたくなる状態をつくることが鍵です。
アラインメントコーチングは、非認知スキルと脳科学に基づく実践的アプローチで、
個人と組織の可能性を引き出し、成果と成長を同時に実現するプログラムです。
あなたやあなたの組織も、次の一歩を踏み出してみませんか?
詳細は、お気軽にお問い合わせください。